3人1チーム制という新たなジャンル開拓
「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」という格闘大会は、初代『餓狼伝説』の時代からその名称が存在していた。
しかしゲームとして作品化され、シリーズの歴史を刻み始めたのは1994年の『KOF '94』からである。
従来の1対1・3ラウンド制から「3人1チーム」という画期的な概念を導入した本作は、格ゲー界に旋風を巻き起こした。
その記念すべき第1回大会のラスボスとして君臨したルガールの規格外の強さは、現代のインフレ化した格闘ゲームと比較してもなお、圧倒的なヤバさを保ち続けている。
以前、生成AI(Gemini)を用いて各種格闘大会の開催費用を算出したことがある。
初代『餓狼伝説』におけるギース・ハワードの主催大会は、サウスタウンという一地域の生態系(エコシステム)内部で完結する非常に経済的な興行であった。
一方で『ストリートファイターII』や『餓狼伝説2』は、世界規模での開催となり、主催者側に相当潤沢な資金力が存在していたことが窺える。
ただし、これらは基本的に裏社会の格闘大会という側面が強かった。
これに対し、表の世界で大々的にテレビ中継されるようになったことこそがKOFという大会の最大のイノベーションであり特徴である。
しかし規模が大きくなった代償として、KOFは開催のたびに会場が爆破されたり、地球意思や邪神が降臨したりと毎回壊滅的な被害を出すハメになる。
💸Geminiで試算したKOF歴代被害金額ランキング
実際にGeminiを用いて、KOF各大会におけるインフラ・兵器・会場等の推定被害額(1ドル=155円換算)を算出させたところ、格闘大会の枠組みを完全に逸脱した恐るべき試算結果が叩き出された。被害額トップ7のランキングは以下の通りだ。
| 順位 | 作品名 | 主な被害・破壊対象 | 推定被害額(1ドル155円推計) |
|---|---|---|---|
| 1位 | KOF 2001 | 宇宙ステーション「エイガス」の墜落・全壊 | 約3兆1,000億 〜 4兆6,500億円 |
| 2位 | KOF 2000 | サウスタウン1/3破壊+ゼロ・キャノン自爆 | 約1兆5,500億 〜 2兆3,250億円 |
| 3位 | KOF '94 | 巨大ステルス空母「ブラック・ノア」沈没 | 約6,200億 〜 9,300億円 |
| 4位 | KOF '99 | ネスツ地下大実験基地の全壊 | 約3,100億 〜 4,650億円 |
| 5位 | KOF XIV | アントノフのKOF特設スタジアム全壊 | 約1,550億 〜 2,325億円 |
| 6位 | KOF XIII | KOFメインスタジアム+時空の扉による破壊 | 約775億 〜 1,240億円 |
| 7位 | KOF '97 | オロチ空間化による特設会場・インフラの崩壊 | 約465億 〜 775億円 |
ネスツ篇の途方もない巨額被害と空母沈没の真相
試算全体を俯瞰すると、やはり秘密組織「ネスツ」が絡む大会の被害額が桁外れに大きい。
1位の『KOF 2001』では宇宙ステーションの墜落という小惑星激突レベルの災害が発生しており、もはや国家予算規模の損害となっている。
2位の『KOF 2000』も都市の1/3が壊滅するという大惨事だ。
意外な健闘を見せたのが3位の『KOF '94』である。
ルガールの私有する巨大ステルス空母「ブラック・ノア」の自爆沈没だが、この高額査定には軍事兵器としての空母自体の建造費だけでなく、ルガールが趣味で収集していた「敗北した格闘家たちの銅像(美術品コレクション)」の損失評価額が含まれている点が興味深い。
純粋な興行費用にこれら被害額を加算すれば、KOFの開催には一国の国家予算に匹敵する資本が動いていることになる。

