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日本の政治に欠落し続ける「グランドデザイン」の不在:2026年の絶望的状況から読み解く②

野党再編の迷走と有権者の置き去り-クラファン問題と野合の果てに

与党がポピュリズムに走る一方で、野党の状況はさらに絶望的である。自民党に対抗する巨大な受け皿を作るという大義名分の下、立憲民主党が公明党と手を組み「中道勢力」を結成したというニュースは、日本の政治史に残る茶番劇であったと言わざるを得ない。

自公連立の破綻に乗じて野党第一党が与党の一角を切り崩したという権力闘争の視点で見れば、一見すると狡猾な戦略に見えるかもしれない。
しかし、これこそが「グランドデザイン無き政治」の最たる例である。

そもそも立憲民主党と、創価学会という巨大な宗教団体を支持母体とする公明党とでは、国家観も社会保障の理念も根本的に異なるはずだ。
ただ「政権を獲るため」「自民党を倒すため」という目先のエゴイズムだけで野合した結果、何が起きたか。
当然のごとく、立憲民主党をこれまで支えてきたリベラル層や無党派層は「公明党(創価学会)と組むなどあり得ない」と猛烈なアレルギー反応を示し、次々と支持から離反していったのである。

立憲・公明の「中道結成」という茶番と旧支持層の離反

さらに野党の迷走を象徴したのが、不可解な「クラファン1億円問題」である。政治資金の透明性を自民党に求めていたはずの彼らが、クラウドファンディングという現代的な手法を用いて巨額の資金を集めながら、その使途や目的が極めて不透明であったことで猛烈な批判を浴びた。
クリーンな政治を標榜しながら、実態は資金集めの新しい抜け穴を探していただけではないのかという疑念を国民に抱かせた罪は重い。

立憲と公明の中道結成にしろ、クラファンの迷走にしろ、客観的に見て「結局、彼らは何がしたかったのか全くわからない」という様相を呈している。
国家のビジョンを示すどころか、自分たちのイデオロギーすら投げ捨てて権力ゲームに興じ、資金管理すら満足にできない。
これでは、普通の国民が野党に希望を見出すことなど到底不可能である。

果たして、普通に働く普通の労働者、普通に生きる男女は、一体何に悩んでいるのだろうか?
物価高で生活費が削られること、老後の年金が本当にもらえるのかという不安、子育てにかかる絶望的な経済的負担。
政治が向き合うべきは、こうした一般的な悩みのはずである。
しかし、与野党ともに権力闘争とSNSでのレスバトルに明け暮れ、普通の有権者の視点は完全に置き去りにされているのだ。

普通の国民が求める「安全・安心・安定」を取り戻すためのマスタープランを

政党が造るべきグランドデザインとは、決して難解な政治哲学ではない。
それは、次の「3つの欲求」が普通に満たせる社会を構想し、実行していくことである。

一つ目が「安全」。
犯罪や災害、そして国際的な脅威から生命と財産が守られること。
二つ目は「安心」。
病気や老後、失業といったリスクに対しても、社会のセーフティネットが機能し、明日の生活を憂うことなく精神的に穏やかに暮らせること。
そして三つ目が「安定」。
経済が極端な浮き沈みをせず、真面目に働けば真っ当な対価が得られ、将来設計を描ける持続可能な社会構造であること。

これら三つの基本的な欲求を満たせない人々が社会に増え続けると国家は荒廃していくようにできている。
有権者が直接的に「グランドデザインを見せろ」と政党へ要求することは稀であるが、政治の側からそれが提示されないことは、国家全体にとって致命的な損失である。

安全、安心、安定を国民に与え続けるには、どのようなプランを策定し、何十年単位でどのようなオペレーションを続けていくのか。
悲しいことに、ほぼ全ての政党において、意思決定を行う幹部は高齢者ばかりである。
どうしても現代の現役ビジネスパーソンや若い世代と比べると、時代に即したマスタープランを作るための意識や切迫感に欠けていると言わざるを得ない。

国民が日々笑顔で暮らせるために、どんなマスタープランを立て、遂行していくのか。
それが提示されないこと、そして「結局彼らは何がしたいのかわからない」という現状こそが、2026年現在の政治の大きな損失である。
次世代の政治を担う者たちには、小手先の人気取りや野合ではなく、明確なグランドデザインの提示を強く求めたい。

  • ひでぶ|あべし|たわば|うわらば|え・ち・ぜん・がにぃ
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2026/09/23 社会部 政治